番外編 〜 Rio - First Impression

注:Rio はダイアモンドマルチメディア社が発売している、携帯型 MP3 プレイヤー。


レポート

実は CASIO の WinCE マシン E-55 を メール端末兼 MP3 プレイヤーに買うつもりで 出かけたのだが、店員の話だとどうもイヤホン端子がモノラル出力であるらしい ということで、今回はメール端末は見送ることにし、結局 Rio を買うことに。

Rio 本体 27,800 円、とりあえず 60 分は再生できるように、 本体内蔵の 32MB に追加で 32MB のスマートメディアが 12,000 円、 合計税込み 42,000 円弱。MD とくらべるとかなり割高。

質感としては、大きさ、重さ(電池含む)ともに僕が持っている MD プレイヤー とほぼ同じ。仕上げは少なくとも日本製ではないことがひと目で分かる感じ。

購入時に店員に「32MB のスマートメディアを初期化するには、 米国ダイアモンドマルチメディアのサイトから Rio マネージャを落して来るように」 といわれたので、帰って早速繋ごうとしたが、なぜか Connection Refused。

Diamond 本体がだめらしいので、キーワード "rio" で FTP Search して ミラーサイトを見つけ、Rio1_01Web.exe とかいうそれらしいのをダウンロード。 早速 Windows ノートマシンで SETUP したものの、データ転送アダプタを装着する ためのパラレルポートが見つからないというエラーメッセージ。

これについては OrCAD のプロテクトキー(パラレルポートに繋ぐ、 いわゆる「ドングル」ですね)関連でも最近不具合があったので、おもいきって プリンタドライバを全て外し、リブート。

リブート時に「EPSON プリンタポートを検出しました」。なんだそれ。 どうやら昔にインストールした EPSON 系カラープリンタのドライバが まだ居座ってるようで、ドライバディスクを入れろ、などという。 そんなものあるわけないので、「スキップ」を選択。

今度はパラレルを認識してくれたようで、初期化し、早速大量に MP3 化してある 「そっち系」の曲を転送する。内蔵のメモリとスマートカードは管理上完全に 別物になっているようすで、(DOS でいうなら、別ドライブ、ですね) 金額さえ厭わなければ(現状では 30 分 12,000 円!)、ディスク感覚で スマートカードを何枚も入れ換えて使うことができそうだが、 曲を入れていったときに最後に余る端数メモリを足せない分、 そこはちょっと不便。

#ちなみに演奏時には増設部分が曲順の後半になる仕様になってます。

つぎに、 リバースエンジニアリングによる『フリーウェア版 Rio マネージャ』 (こいつは Rio の中のファイルを吸い出すことも可能らしい)も試してみた。 Linux (RedHat 4.1 の煮詰まったやつ(笑) Kernel 2.0.36) で試すが、 そのままではコンパイルが通らなかったので、数箇所適当に修正で OK。 コマンドラインから使えて非常に快適。

README によるとまだこれ(Rio utility v1.05)は内蔵メモリにしかアクセス できないとのこと。転送、削除などしてみるが、増設メモリを認識しない 以外はちゃんと動いてくれた。

何曲か聞いてみるが、音質についてはノートパソコン(Let's NOTE)で 再生したときとそれほど違うような気はしない。単3アルカリ電池で 12 時間 つかえるそうだが、どうせなら充電池でつかいたいところ。

電圧が違うので書き込み時にどうなるのかちょっと恐いが、ニッケル水素電池で しばらくためしてみようと思う。

追加:しばらく試したところ、12 時間はもたないようだが、 ニッケル水素充電池でも十分つかえそう。ただ、メーカも 僕も保証する訳ではないので、試してなにかあってもしりませんよ。(1999/3/7)

(にしやま mio@mio.rim.or.jp)


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